Stable Diffusionで遊びたい(3)

さてここまでで、text2imgを使ったAI絵の描き方はだいたい理解できたんじゃないかなーと思う。

.ckptファイルの持ち方と、.vaeファイルの選び方で、出力される絵柄がだいぶ変わることも。

究極的な話として1点ご紹介しておくと、

Hiten girl_anime_8k_wallpaper_4k.ckpt (https://huggingface.co/BumblingOrange/Hiten/tree/main)

このckptは、台湾のHitenさんというイラストレーターの方の作品だけを学習させる目的で作られたものだそうだ。ある絵描きの代わりをAIが務めることができるのかどうか、ということなんだろう。

そういう時代が来てしまったことが感慨深い。

また、18禁モデルも多数存在するし、アニメキャラなどに特化した.ckptなども大量に作られている。おそらくこの流れはどれだけ法で制約しようとも変えられない。エロで技術が発展することは歴史が証明している。

それでも少しだけ建設的な話をするならば、Photoshopなどで絵を描く際に描画を補助してくれるソフトなんかも作られている。これは、絵の中に描かれていない部分を描き足してくれたり、エフェクトを追加したりといった補助的な部分で、人間のデザイナーの出力効率を上げるのではないかと言われている。

この機能は、img2imgというもうひとつの方法論によって作成されているので、その紹介をしておこう。

TRPGをする人ならわかると思うが、こんな感じのシーン絵が欲しい、とか、立ち絵が欲しい、というのがあったりはしないだろうか。そういう時、「こんな感じ」を絵によって指示し、AIに近いものを描いて貰うことができる。

img2imgに、自作の絵(下手でアレだがわたしが描いた絵)を通してみる。あとはStable Diffusionがなんとかしてくれる… たぶん。

元絵(by たけっき画伯)

これを、Stable Diffusion UIのInitial image(img2img)に指定する。もちろん、このあとにtext2imgのPrompt指定をすることも可能なのだが、今回は実験のためimg2imgだけを利用する(Promptには何も記載しない)。

Stable Diffusion 1.4

MidJourney_v4

Anything v3.0

Stable Diffusionはなんか緑と赤の植物だと思ったらしい。MidJourneyもなかなかいい感じに仕上げてきた。そして、二次特化のAnythingは相変わらずいい仕事をしてくれている。

なお、Stable Diffusionが勘違いしているな、と思った時に、UIの出力画像の上にマウスカーソルを持っていくと、サブメニューが出る。”Draw another 25 steps”を押せば、もう一度試行し直してくれるのだ。

他のOptionについても解説しておこう。

Use as Inputは、この画像をimg2imgの元画像として使って、新しい絵を描いてくれる。

Downloadは、解説の必要はないだろう。

Make Similar Imagesは、似た画像を作ってくれるのだが、img2img丸投げというわけではないようだ。パラメータが似た感じの絵を描くのではなかろうか(ちょっと未調査で申し訳ない)。元絵と似たイメージを5枚生成するようだ。seed値は変更される。

Draw another 25 stepsは、構造解析プロセスは同じだが、Seedが同じで、変数パラメータを調整した別の絵を描いてくれる。さらっと「Seedが同じで」などと書いてしまったが、Seedが同じ場合は元絵の形態素として同じものを使ってくれるため、同じキャラ画像を沢山生成したい時に、Seedの横にあるrandomスイッチを切れば良い。

Upscaleは画像の解像度を上げてくれる。メニューにもあるUpscale image by 4x with… というのを後から指定して描き直せる。

こんなのネタレベルの話でしかないが、出力し直させてみた。

Draw another 25 steps

Make Similar Images(5 images)

Draw another stepsはseedが同じで、ほとんど変化がない。Similarの方はseedが変更されているのと、連続5枚生成された。作成したイメージから派生した絵を使えばいい、ということだろう。今回は残念ながら赤い部分が蝶になってしまったりと、大筋でイメージが違ったので不要なものになったが…

さて。

わたしのような、絵を描けない人間にとって、AIが手助けして適当に良い見た目に直してくれることは、とても嬉しい福音に思える。立ち絵なども提供されるサービスを利用していたので、これが自分のパソコンで作成できることは進歩に感じるし、時間さえ無視できるならばいい結果を得るまで試行錯誤が出来ることもとても良いと感じる。

絵を描ける人たちにとっては、わたしと同じような感想にならないことはTwitterなどを通して見知っている。イラストレーターの仕事が無くなるのではないか、とか、絵自体の価値が下がるのではないか、とか著作権とは何なのか、という、そういう懸念や議論が出ていることもわかっている。

だが、AI絵が氾濫したとしても、源流にあるのは人の手で描かれたものだ。AIが自発的にそういった絵を氾濫させることはないし、おそらく人の手と創意工夫で描かれた絵の価値が下がることはない。わたしはそう思っているし、AIが人を駆逐したりするディストピアは訪れないものと信じて筆を擱きたい。

(2022/11/26 18:30)

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